「他社利用の方歓迎」は本当か？
今回は今付き合っているファクタリング会社から他社へ乗り換えすれば手数料の軽減を実現できるのか？を考察してみたいと思います。
いつもお話ししている通り、2社間ファクタリングの手数料は決して安いものではありません。
経営者の皆様にとっては、別のファクタリング会社へ乗り換えることで少しでも手数料が下がるのであればその方が良いと判断するのは当然のことと言えます。
ただ、ここで冷静に考えておかなくてはいけないのは、
・本当に他社に乗り換えた方が安いのか？
・他社にも見積りをとった内容を物差しとして、今付き合っているファクタリング会社の手数料を下げてもらえるような交渉はできないか？
ということです。
耳聞こえの良い宣伝文句だけで判断してはいけない
ファクタリング会社の中には、「他社利用の方の乗り換えの場合は手数料を●●％割引します」というような、耳聞こえの良いキャッチフレーズを掲げて集客をしているところもあります。
本当にちゃんとしたキャンペーンを行っていて、実際に手数料を大きく下げてくれるのであればそれに越したことはないのですが、実際には審査を受けて手数料を提示いただき、契約してみないことには実情はわかりません。
資金需要の期日までに時間的なゆとりがあれば、「あれ？」と思ったところで依頼を取り下げ、別のファクタリング会社へ当たるということもできるでしょうが、期日が差し迫っている場合は注意が必要です。
単なる「集客フック」の可能性がある
2社間ファクタリングの手数料負担が財務状況に与える影響は大きいと言わざるを得ません。
売上が右肩上がりでガンガン伸びている企業様は別として、通常であればファクタリング利用が長くなれば手数料負担が資金繰りに影響を及ぼしてきます。
つまり、他社を利用中の企業様が「現状苦しい」ことをファクタリング会社は承知しています。
「乗り換えの場合は手数料を●●％割引」という訴求を行うことにより、多くの申込受付を狙うための単なる「フック」である可能性もあるのです。
結果として期待したような手数料が提示されないこともあり得る
他社を利用中、さらには長期間にわたる2社間ファクタリングの利用で財務状況が悪化している場合、売掛金を買取る際にファクタリング会社はリスクを審査で慎重に判断することでしょう。
その結果として、キャンペーンで告知しているような「手数料割引」という訴求に期待をして申込を行った経営者の期待はあっさりと裏切られるかもしれません。
なぜなら、これらの多くの訴求は例えば「審査で出た手数料率から10％安くする」と記載されているからです。
審査の結果、貴社が申込した売掛金を買取る際の手数料は35％が限界、という数字が出たとしたら、そこから10％引いて25％。
「それじゃあ今よりむしろ高いじゃないか！！話が違う！！！」と詰め寄るのは、気持ちはわかりますがお門違いともいえます。
ではどうすれば良いのか？ファクタリングの乗り換えで手数料を下げるには？
ファクタリング利用が長期にわたっている場合、少しでも手数料が安い業者へ乗り換えることは急務です。
では、どのような基準でファクタリング会社を選び、相談をするべきなのでしょうか？
- 元々契約していたファクタリング会社に手数料を下げてくれるように交渉する
- 乗り換えを相談するファクタリング会社を一定の基準を設けて選ぶ
このどちらかの方法が妥当であると言えるでしょう。
それでは、乗り換えを打診するファクタリング会社を選ぶ「一定の基準」の一例をご紹介します。
設立からあまり期間が経っていない、新興のファクタリング会社を狙え！
設立からあまり期間を経過していないファクタリング会社は、長期にわたってお付き合いしている顧客（ベースの売上）を持っていないので、顧客開拓に積極的です。
他社と競合になった時に、「頑張って見積を出してくれる」可能性があるのです。
- 設立後半年ぐらいを経過して、事業拡大に積極的な業者
- 他社との競合になった際、より踏み込んだ見積を提示してくれそうな業者
これを各ファクタリング会社のWebサイトの訴求から読み取って申込を行えば、少しでも手数料が安い業者へ乗り換えるという緊急の課題を達成できる可能性が高まります。
乗り換えを検討する場合は広告の訴求だけを鵜呑みにせず、慎重に業者を選ぶようにしてくださいね。
本サイトの調査では、このような他社からの乗り換え相談に積極的で、経営者の皆様の期待に応えてくれそうなのは下記の業者です。
・キャピタルプランナー
小回りの利いた迅速な対応と手数料の低減が期待できる
・宝株式会社
Webサイト記載の手数料は業界全体を見てもかなり安い水準
・株式会社トップ・マネジメント
審査には慎重と思われるが、手数料見積がかなり下がる可能性あり
