ファクタリングとは
企業が事業資金を調達する方法の一つで、現在非常に需要が高まっている方法の中に「ファクタリング」と呼ばれるものがあります。
ファクタリングとは、簡単に言うと、仕事は終わって請求書を発行しており、まだ集金できていない売掛金をファクタリング会社に売却することで、集金日よりも前に資金化し、資金繰りに活用する方法のことです。
将来利益の先食いというよりは、既に得ている売上・利益を活用して資金繰りを改善するためのものです。
ファクタリングのメリット
ファクタリングのメリットは、主に次の3つです。
資金化までのスピードが速い
銀行やノンバンクの融資では、どうしても審査や決裁に時間がかかり、最低でも数週間の時間的余裕がないと利用が難しいです。
また、自社の経営状態やこれまでの借り入れ状況なども審査に勘案されるため、急な資金繰りの変動に対して利用するのには向いていないケースもあります。
その点、ファクタリングは既に完了した仕事の売掛金を用いた資金調達ですので、審査のスピードも速く、担保なども不要です。
キャッシュフローが正常化
資金繰りとは水の流れのようなものです。資金という水が枯れそうになることが資金繰りの悪化です。
経営状態が赤字であれば、もちろん資金という水は減っていきますが、経営状態が黒字であっても、この資金が枯渇しそうになることがあります。
これは、入金よりも先に支払いが来てしまうからです。
建設業などでは、施主からの入金よりも下請けの企業に支払う期限の方が先に到来してしまうというケースが良く起こります。
ファクタリングを利用すれば、「既に終わっていて入金が遅い売上」を早期に資金化できるわけですから、本来のお金の流れである「集金してから買掛金を支払う」ということができるようになります。
このように、キャッシュフローの正常化がファクタリングの最大のメリットであり、目的なのです。
